やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

世界で活躍する日本人の一人

世界で活躍する日本人の一人

小沢征爾

 今年早々に自身の食道がん発表があり、いまや世界の指揮者として確固たる地位にある小沢征爾。私が小沢征爾を知るきっかけは、その昔、マスコットガールとして出演していたTV番組から、入江美樹をさらっていったことに始まる。当時何もしゃべらずに、ひょっとしたらシャボン玉をふいて、ただニコッとするだけの出演だったのだが、めちゃくちゃ可愛い印象だった。

 '02年元旦早々ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の生放送があって、私にとって正月から最高のプレゼントで、充実した新年のスタートになった。私はこの番組の再放送を期待したのだが、残念ながら私は見る機会に恵まれず、DVDになって発売されたものを買うことになった。ハイビジョン放送とは比べるべくも無いのだが、音だけは数種類の高音質の録音がなされていて、聴き応えは十分にあると思う。

 蛇足ながら映像の中にベラ夫人(入江美樹)と、二人の子供たちも観客の一人としてそれとなく映っている。(ホールのほぼ中央)オーケストラを聴くにはこれ以上ないポジションに収まっている。

 `61年にNHK交響楽団の指揮者に招かれ指揮活動を始める。NHK交響楽団は若い小澤の指揮方法に反発し、団員は演奏会をボイコットするなどの強硬手段に出た。小澤はたった一人で指揮台に立つという苦い経験をさせられ、日本での音楽活動をしないと決断する。その後渡米。'73年、38歳のときに、アメリカ5大オーケストラの一つであるボストン交響楽団の音楽監督に就任する。

 新しい試みを良しとしない島国根性丸出しの日本を出て、結果大いに良し。当初はドイツグラモフォンとの契約で、日本のクラシックファンにとっては、日本人指揮者の演奏をアメリカから逆輸入する形で聴くこととなり、また日本人指揮者の演奏が国際的に有名なレーベルから発売されるのは初めてだった。またボストンでの活動が進むにつれウィーン・フィル、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとするヨーロッパのオーケストラへの出演も多くなる。

 ヘルべト・フォン・カラヤンのベルリン・フィル後任の話が出たのもこの頃ではないかとかと思う。ボストン交響楽団の音楽監督は2002年まで務めたが、一人の指揮者が30年近くにわたり同じオーケストラの音楽監督を務めたのは極めて珍しいことだったと思う。NHK交響楽団とはその後和解し、30数年ぶりに指揮台に立つことになる。それだけの年月をかけなければ、本人の気持ちの整理も出来なかったのではないかと思うし、当時の団員達もリタイアしたこともあるのだろう。

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