やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

全国紙の地域限定の記事ではない事を願う

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寒河江市立南部小学校 佐竹康弘先生

 はるか遠い昔を振り返ると強烈に記憶に残っている先生がいる。いたずらをして拳骨を貰った先生、逆にいたずらをしてもかばってくれた先生、紙芝居(時代のわかる古さだねー。)を作って西洋文学を教えてくれた先生。大学出たてで何かのきっかけで泣かせてしまった先生。何か個性のある、志を熱くした授業をしてくれた先生は、未だに記憶に鮮烈に残っている。

 一時期“でもしか先生”という言葉があって、意味としては先生に“でも”なるか。先生に“しか”なれない。と言うことなのかと思うのだが、青臭いことを言うようだが、そこには第一に子供たちを見る心が見えないのだ。仕方なく先生になった人、先生も職業の一つと言ってしまえばその通りなのだが、わけも無く志も無くて先生になった人は、自分自身満足しているのだろうか。

 駄目な先生ばかりではないのは百も承知、二百も合点なのだが、子育てをして、それも終わった身からすると何とも寂しい気がするのだが、新聞にこんな先生の話題が載っていた。

選挙の意味を論じよう

 6年2組の授業前の教室。プリントの格子のマスに、子どもたちが何やら必死に書き込む。「⑩黒船」 「⑰廃藩置県」 「⑲地租改正」……。始業のチャイムが鳴るとすぐ、佐竹先生が言った。「はい、6番、銀閣。作ったのは誰?」「足利義政」「3番、東大寺の大仏。作ったのは?」「聖武天皇!」すばやく答えつつ、用語の書かれたマスに×をつけていく「歴史ビンゴゲーム」だ。16マス(4マス×4マス)に自由に書き込んだ用語を、先生が読み上げた順に消して、縦、横、斜めに、4マスそろった列の数を競う。通常のビンゴは、1列そろえば終わりだが、授業では、最後まで続ける。

 「用語を書いて覚える宿題を出すのは簡単です。でも、それでは漢字が苦手な子などは、歴史が嫌になってしまう。このゲームなら、自然に何度も読み書きでき、授業の雰囲気作りにもなります」
この日の本題は、歴史ではなく「選挙権」。実は、佐竹先生は、公民・政治にも力を入れている。「先日、成人式がありましたね。みんなも20歳になると、こんなものが届きます」先生が掲げたのは、投票所の入場券。投票券や投票箱も見本を見せた。できる限り具体的にイメージさせ、本題に入るのが手法だ。プリントを配り、日付を記入。「この前までは『睦月』と書いたね。今日は英語で書こう」「January」と黒板に書きつつ、何度か読んで聞かせる。

 日付の記入も学習だ。「20歳になったあなたは投票に行きますか?」と大きく書いた。「では、流れを言います! まず、自分の考えをプリントに書き、その後、同じ考えの人同士集まって理由を言い合い……、次は違う意見の人と話し……」授業の流れはできる限り伝える。これは、実は特別支援教育にも通じる方法だ。どの子にも、授業の見通しを持たせたい。プリントに各自が意見を書き始めると、先生は座席表を手に教室を回った。座席表の名前には、前回の授業で自分の意見を持てなかった子や、憲法で最も大事だとして「国民主権」を選んだ子らに印がついている。一人でも多くの子に自分の意見を持ってほしいし、その意見を引き出したい。評価とは関係なく、次の授業に生かしたい」

 「選挙に行く」13人、「たぶん行く」11人、「たぷん行かない」2人、「いかない」0人だった。理由は「私たちの代表をいいかげんに決められたら嫌だから」「自分たちの生活がかかっているから」 「せっかく20歳になって選挙権ができたから」……。意見ごとの3グループに分かれ、話し合うこと約5分。「行く」が、10人に減った。「20歳は大学や仕事があって、忙しいかもしれないといわれて、そうかなと思った」と女の子。全体で10分間の議論。「投票しないで、何もしてくれないと怒るより、投票して選んだ人が何もしないと怒る方がいい」「『期日前投票』があるから、忙しくても行けると思う」「なるほど」と声がわいた。

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