横浜中華街
横浜中華街
土曜、日曜と、泊り掛けで我がかみさんは、昔のクラスメート達と中華街へ繰り出したようだ。幼なじみ十数人で囲む食卓は、1人5千円見当の夕食だったらしいのだが、当然お酒も付いて飲むほどに、食べるほどに話が盛り上がり、楽しいひと時だったようで、撮ってきた写真で見る限り、結構な品数で食べ切れなかった様だ。1人5千円の費用は今の世相、諸物価を考えた時に、高いのか安いのか見当も付かないが、大変美味しく大満足の夕食だったようだ。
私は若い時に街のその辺の中華屋さんに入る感覚で、横浜中華街のとある一軒へ、本当に軽い気持ちで昼飯を食いに入ったことがある。入ってテーブルに案内された時点で、なにかいやな予感がしたのだが、その店はどうやら高級コース専門の店で、ある程度人数がまとまらないと、それなりの料理は食べられなかったのだ。そんなことを知らない私は、チャイナドレスのおネーさんに、うやうやしくメニューを差し出され、いの一番に目に飛び込んできたのは、どの料理も一皿数千円の値段で、瞬間腰が浮いて逃げ出したい感覚がしたものだ。
私としては、野菜炒めライス、餃子ライス、ラーメンライスの感覚だったものだから、そんな金は当然持ち合わせていないし、日頃そんな高いものは食ってはいない。まだ1ドル、360円の時で、大分後になって変動制になったから本当に昔だ。取皿、箸なども目の前に並べられて、逃げられなくなってしまって、メニューの一番安いものを必死に探す。あったーっ。日頃その辺の中華屋で食っている、野菜炒めライス+餃子のお値段の中華まん一個。それっきり懲りて中華街には足が向いていない。