やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

明らかに人間が滅ぼした生き物

明らかに人間が滅ぼした生き物

綺麗な鳩だったようだ

 今、世界の人口は70億に迫ろうとしている。地球は大きくて許容量も多くあると思っている人がいたら、それは大いなる間違いだ。海もあり砂漠もあって、険しい山岳部もある。人間の食べるものを養える広さはそう多くはない。海の生物にしても際限なく無尽蔵に湧き出てくる訳がない。人間の食料と考えた時、どこかで手立てを考えて保護するなり増やす努力をするとか、人間そのものが我慢もしなければならないこともある。人間は増え続け世界各地に散らばっていき、新しい国土を見つけるたびに、そこに元々住んでいた固有種に脅威を与えてきたのだ。その土地に固有に暮らしていた生き物を家畜や食料にして、今の人間の繁栄もある。

 我々日本人達は四方を海に囲まれて、海の恵みを存分に受けてきた。その海も少しずつではあるけれど枯れ始めている。近海でのニシンが良い例で、あれほど獲れていたものが今は全然勢いがない。何でもそうだが手当てもしないで、無尽蔵に獲り続ければ枯渇してしまうのは当然だ。私等は20世紀半ばに生まれて、既に旧式人類の部類に入るが、それより30数年さかのぼる1914年にマーサと言う名の一羽の鳩が、オハイオ州シンシナティーの動物園で老衰で死んだ。たかが鳩にジョージワシントンの妻の名前をつけたのは何故か。気が付いた時には取り返しの付かない所まで来ていて、ざんげの気持ちで付けたのか、最後のたった1羽だったのだ。

 地球を生体に例えるなら人間は性質の悪い悪性ガンだ。違う個体を次々滅ぼし地球を蝕んでいく。マーサの種の名前は“リョコウバト”、マーサの死の100年程前までは、50億羽は生息していたと言う。全長は40cmほど。その名の通り渡りを行う鳩で、夏の営巣地はニューヨークから五大湖周辺にかけて、越冬地はメキシコ湾岸が主だったらしい。渡りを始めると空が真っ黒になって、3日程それが続いたと言われている。肉は美味で営巣地等に行ってこん棒で殴り殺したようだ。自分達が食べる為にだけだったら、絶滅することがなかったのに、空一面に飛んでいる鳩を目掛けて、競争で散弾銃を撃ったようだ。その当時の人間の数より多かった鳥を、わずか100年の間に絶滅に追い込んだ人間の愚かさ、それを仕掛けた子孫に偉そうなことを言われたくない。と言う昨日の続きだ。

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