やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

THE WILD BUNCH ☆☆☆☆

THE WILD BUNCH ☆☆☆☆

ワイルドバンチ
実在の彼等

 この映画に限らずこの時代の一連の作品は、すさまじい銃撃戦で暴力に訴えて思いを遂げるものが多く、この映画以外にも同じモデルを使った作品があるが、監督によってこれほど違う映画になるのも、私が日頃言っているスタンスの違いなのか。この作品は最初から一般市民を巻き込んだ激しい銃撃戦があり街中が戦場と化す。

 西部劇と言っても自動車(登場人物の国籍と形からベンツを想像させる。)は出てくるし、使っている銃器は現代でもしっかり通用しているもので、コルトオートマチック、ガバメント。こんなシーンを見ると何が西部劇だと思ってしまうが、時代背景を見ていくとすでに存在している銃なので、逆に西部劇という冠を取ったほうが良いと思わせる。

 作品の中のセリフに出てくるが、(以前に車は見たし、空を飛ぶ物も出来たらしい。それは飛行船だろう。違う飛行機だ。)というやり取りがあるところから、かなり近年であることが分かる。実在の彼らは間抜けにも自分たちの写真を残したが為、全国に写真入りの指名手配になり大半が射殺されている。

 もう一本は『明日に向かって撃て』という題名でポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードの出演で、映画化されているが、激しい銃撃戦のシーンは少なく、射殺されるだろうと暗示するだけだ。実在の彼らは追撃から逃れ、頭目ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド、それにキッドの女エッタ・プレイスは南米のボリビアに逃亡し、1903年に2人は当地の軍隊によって射殺されている。

THE WILD BUNCH

 とうに西部開拓も終わった20世紀初頭のアメリカ、バイク達5人の中年強盗団は銃で全てを解決する生き方をやめようとしなかった。一味をとらえるために仮釈放されたかつての仲間デークの追跡を振り切り、メキシコにたどり着いた一味はマパッチ将軍との取引で、米軍の武器弾薬を強奪して金貨で10000ドルをせしめる。しかし、仲間をなぶり殺しにされたバイク達一味は砦に乗り込み、マパッチ将軍を撃ち殺し壮絶な銃撃戦を始める。最後の西部劇監督サム・ペキンパーによる、スローモーションを多用した凄まじい暴力接写が圧巻。西部の男たちへの哀惜の思いを描いた傑作。

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