まことに小さな国が、開花期をむかえようとしている
まことに小さな国が、開花期をむかえようとしている
渡辺謙のこのナレーションで始まる、司馬遼太郎原作NHKドラマ“坂の上の雲”。構想9年、撮影に3年、そして放映にも3年掛けるという壮大なドラマだ。貧国日本を世界の表舞台に押し上げるきっかけとなった日露戦争を、主人公達の出生後から描いている。
映像的も素晴らしいもので、その時代の軍艦で残っているものは、横須賀にある記念艦三笠位のもので、当然本船でも撮影され、それでも足りないものはセットを組んだようだ。それに伴ってAAC5.1ch とCG処理も出来が良く、連合艦隊が目の前に有るかのような見事さだった。
今日の放送で今年の分は終わり、最終話は来年の同時期に放送されると思うが、これからが本当の戦闘シーンでCG技術者の腕の見せ所だろう。話は横道にそれるが開戦前にこの戦争で、日本は長くは持ちこたえられないので、ハーバード大学で同窓だった、金子堅太郎に因果を含めセオドア・ルーズベルトに日露戦争終結の調停を依頼する。これは先日12月15日に紹介した“風とライオン”の1シーンに出てくる、如何にも西洋人が描く日本人、軍服姿の人物ではないかと思う。それにしても大統領そっくりな俳優がいるものだ。
セオドア・ルーズベルトはポーツマス条約での和平交渉に尽力した事で、1906年ノーベル平和賞を受賞している。