Blood Diamond ☆☆☆
Blood Diamond ☆☆☆
この作品の様に地下資源が発端で起きた、ノンフィクションに近いドラマは、見ていて心は晴れ々としない。石油、希少金属等、先進国が牛耳って、美味しい所を持っていってしまうからだ。言葉として今でも通用するのかは分からないが、一昔前まではダイヤモンドシンジケートとも言っていた様に思う。採掘から研磨、販売まで一手に取り仕切り、希少価値を売り、美しさでで女心に踏み込んで行く。値段も思うがままに操り、確かに綺麗な石ではあるが、門外漢にはただのガラス球のようでもある。女性達を誕生石とは無縁の、4月のダイヤに走らせる魔力はたいした物で、それ以外の誕生石は顔色なしの有様だ。
アフリカ西海岸シエラレオネ共和国で'90年代に起きた内戦を描いた社会派ドラマ。ダイヤモンドの不正取引をめぐって起きる、巨大シンジケート絡みの、シエラレオネ共和国政府、反政府の同胞同士の争いを描く。元傭兵で密売人のダニー・アーチャー、紛争ダイヤを追う女性ジャーナリスト、マディー、家族を愛する漁師で巨大なピンク・ダイヤを隠し持つソロモン。地域紛争が激化して“ブラッド・ダイヤモンド”の現実問題に言及した内容を、米国務省が批判した事でも話題となった問題作。シエラレオネ共和国の平均寿命は当時世界最低、今でこそ改善傾向だが、ダイヤモンドを得るために流された血のためだ。