ターミネーター ☆☆☆☆
2011.12.06
カテゴリ：映画
ターミネーター ☆☆☆☆
素粒子、ニュートリノが質量を持つ事を研究しているグループは、ニュートリノの速度が光速より速いと発表したらしいが、そうするとタイムマシーンなるものの実現が夢物語ではなくなるそうな。過去にさかのぼって自分の不都合な部分を消去する事も可能なら、私等は消したい事が山ほどあって、あれも、これも消しているうちに、自らの存在さえも消してしまったりするのかも知れない。映画の中では昔からタイムマシーンを扱った作品はあるが、そのものを描いたわけではないが、未来の自分を消さないように、過去にさかのぼった現代で死闘する様子を描いた作品がある。
自分のボスの過去を消去させるべく、差し向けられた殺人マシーンを阻もうと追って来た人間を描く。このような空想物語は矛盾だらけで、時には白ける原因になるのだが、その一つ、ボスの母親になるべく人をを守るために来たはずなのに、理解し愛し合い、出来た子供がボスだと言う決定的矛盾。未来からボスの命令で母親を守りに来ていながら、ボスの父親になってしまうと言う滑稽さ。だが母親に『考えるほどこんがらかってくる』と言わせ、観客にあまり突っ込む暇を与えない、演出、ストーリー展開、スピード感。それらがあるから観客に支持を受けシリーズ化したとも言える。
