お茶でも飲んでいる内に充電を
2012.05.23
カテゴリ：その他
お茶でも飲んでいる内に充電を
我が町の役場には日産製の電気自動車がある。その車庫は通常は閉められていて、うかつな事に、つい最近までその存在さえも知らなかった。その為いつ導入し、誰がどんな使い方をしているかさえも分からないが、たまたまシャッターが開いている時に見えて、写真も撮る事が出来た。電気自動車は次代の移動手段として、一番有望な方法だと私は考えているが、如何せん航続距離が短すぎる事と、価格の高さ、充電に時間が掛かるのが最大の欠点だと思う。値段の方は売れ始めたなら、弾みもつき値下げも進むだろうが、反面難しいエンジンを作らなくて済む分、誰でも参入しやすいとも言える。
最初に良いシステムを作り、軌道に乗せてしまえば、みんなその方式に合わせてくれるだろうと、技術屋は幻想を抱くようで、今回もそれに似た問題が起きた。日本が先行してきた電気自動車の充電システムに、欧米が全く違う方法を公開し、'１３年にも実用化を目指すのだそうだ。何で最初に仲間作りをやらなかったのだと、今回もつくずく思う。技術が良ければみんな右習いするとは限らない。ソニーと松下のビデオデッキ。パイオニアとビクターのディスク再生機。ソニー松下連合と東芝のブルーレーザーをめぐる争い。今までは技術の先端の日本の中の争いだったが、今度は世界が相手の規格争いで負ける訳に行かない。
『チャデモ』。ネーミングからして世界を見据えていない、おちゃらけた気がするが、今回国内だけの仲間作りに励んだ結果が、世界に通用するのか、今からでも遅くはない。考え直す機会だと思う。
