日本人のコーヒー体験
2013.02.23
カテゴリ:珈琲
日本人のコーヒー体験
コーヒーを最初に飲んだ日本人は誰なのかはっきりしませんが、その体験記を最初に書いた人の文献は残っています。1804のコーヒー飲用体験記が大田南畝の『瓊浦又綴』に書き残されているのです。曰く『紅毛船にてカウヒイというものを勧む、豆を黒く炒りて粉にし、白糖を和したるものなり、焦げくさくて味ふるに堪えず』と書かれいているのですが、これは単に焙煎の強いコーヒーだったと思われます。
当時の事は定かではありませんが、フレンチ、イタリアンのように深い焙煎もあれば、アメリカンのように浅い焙煎もあるからです。思うにフレンチ、イタリアン系を飲んだのではないかと思いますが、ミルク、クリームを入れない深い焙煎は、お茶に慣れ親しんだ日本人にはつらいものがあり、初のコーヒー体験は散々だったようです。