違憲、違憲状態の威厳
2013.11.21
カテゴリ：政治
違憲、違憲状態の威厳
最高裁判所の建物をご覧になった方はどの位おいでだろうか。私は東京に住んでいた時分に仕事の関係で何度も目にする事があった。道路から建物に入っていく時には必ず階段を上っていかなければならない。私は中には行った事は無いが、映像で見ると傍聴席から見て数段高い所に裁判官はいる。裁判所には建物を見上げながら入らなければならず、中も外も演劇を観る様に見下ろす構造にはなっていない。権威の象徴の如く上げ奉る様に造ってあるのだ。権威の象徴の最高裁も地方裁判所が出した違憲判決を、一歩後退させて違憲状態だとの判決を出す。何を言っているかはお分かりだと思うが、法の下での平等、一票の格差の問題である。国民も国会も注目していた判決は“違憲状態”。高裁で違憲判決が出たのに一歩後退なのだ。何度もそれらがが出ているのに、今回も見透かしたように何もしなさそうな政権与党。最高裁も『先の選挙不成立、やり直しを命ずる』。等の判決を出したなら一気に見方が変わるのに、出来レースのように見えてしまうのは何故だろう。
