品位も品格もない発言
品位も品格もない発言
何と言う思い上がった言葉だろう。辻元清美議員の安保法制質問中に飛ばした『早く質問しろよ』は、一国の首相、立法府の長として何とも実が無く情けない言葉だ。こんな大事な質疑に対して、それこそ丁寧に説明して我々国民の理解を得なければならない立場にいる人が、その質問中に相手を見下す言い様は何様のつもりでいるのか。
脱線するが日本はへりくだる文化で、欧米と違い自慢げな物言いはしないのだ。他人に作った食べ物や品物をあげる時も、美味しくないかもしれない。とか、上手に出来ていないから恥ずかしい。等、自身はそう思っていなくとも、相手に対してへりくだった物言いをする文化なのだ。
前にも書いた事があるが食事を提供してくれた人や、作ってくれた人に対して感謝の気持ちで、例え豪華な食事ではなく茶づけ一杯でもご馳走さまと言い、その感謝の言葉に対して提供した者は粗末だと思っていなくとも、お粗末様とへりくだった物言いで返し相手をたてるのだ。
昔、私が幼い頃の吉田内閣の時にバカヤロー解散があった。別に大声でバカヤローと怒鳴った訳ではなく、つぶやくほどの小声をマイクが拾い、その発言が大問題になったと言う。当人同士は詫びてそれを受け入れ収まったのだが、結果的に解散に追い込まれてしまった吉田内閣。今回の事はそれに匹敵するほど無礼な話で、解散してもおかしくないと思うのだが、野党の突っ込みも迫力がない。