やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

PARTIR ☆☆☆

PARTIR ☆☆☆

原題

 『PARTIR』2009年8月フランス公開映画。主演クリスティン・スコット・トーマス。私が見た映画の中ではモンタナの風に抱かれてブーリン家の姉妹ミッションインポッシブル等がある。この映画、日本では劇場未公開だが、GYAOで2016年11月いっぱいネット公開されている。フランスのちょっとした日常が垣間見えて興味深い。日常生活の収支ではカード決済が当たり前。妻のカードを停止にすることも簡単で、この作品の中でもカードを無効にして、出て行った妻を兵糧攻めにするシーンに使われている。

出会い

 この映画、ストーリー展開は悪くはないが、テーマがあまりにもお粗末なのだ。フランスは男女関係にはおおらかで、前大統領に愛人がいても私生活は私生活と、国民自身も割り切っているお国柄なのだが・・・。何不自由ない生活を送る夫婦、サミュエルとイヴォンヌと二人の子供たち。その恵まれた生活に飽き足らず、結婚前の理学療法クリニックを再開するため、自宅の改造を始めるイヴォンヌ。サミュエルに改造費を値切られ、請け主の代わりに現れたのが安く働く、出稼ぎでフランスに来たスペイン人労働者イヴァン。

逢引き

 車で家を出たイヴォンヌは、坂道の途中、工事へ向かうイヴァンとすれ違い、給料を渡そう離れた隙に車が走り出してしまう。イヴァンが気が付き車を止めようとするが足を骨折してしまう。責任を感じたイヴォンヌは、自身の娘に合うというイヴァンとスペインに行くが、イヴァンと食事を共にしたイヴォンヌは、自らアパートへ押し掛け抜き差しならない関係になってしまう。映画の冒頭、寝ていたイヴォンヌがいきなり起きだして、ライフルに弾を込めるシーンがある。場面変わって深夜の静寂をライフルの発射音が破る。

身勝手

 監督はカトリーヌ・コルシニ。夫が妻の不倫を知って責めるが、何を言っても反省しない妻に「お前はさかりのついた雌犬だ。」となじるシーンがある。それより少し前のシーンでは、夫、サミュエルにイヴァンに恋をしたと打ち明ける場面もある。随所がそればかりで受け入れる夫サミュエルも情けないが、それを正当化するイヴォンヌにも、女性監督のカトリーヌ・コルシニにも共感できない。挙句の果てに冒頭の銃声は自分ではなく夫、サミュエルに向けられたものなので、尚更身勝手が過ぎると唖然とする作品ではあった。

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