バスレフ型スピーカー
2018.04.03
カテゴリ:Tools
バスレフ型スピーカー
スピーカーボックスでのユニットは、コーン紙が前に出た時には引き戻される動きになって、後ろに動くときには後ろの空気を押すようになるのです。密閉型は名前の通りエンクロージャーを密閉にする訳ですから、コーン紙の動き方が制限されてしまいます。コーン紙が押す時には空気に押し返され、前に出る時には空気に引き戻されるわけです。このようにコーン紙の動きに制約のある密閉型スピーカーですが、低音はだらだらと下方向にのびる特徴があります。スピーカーの径が大きい程空気の抵抗が増すのですが、その低域の音にこだわって密閉型のスピーカーを作り続けたメーカーもあります。密閉型の特徴のだら下がりの低音は良いのですが、反対に籠った音になってしまう傾向があります。バスレフ型やバックロードフォンのコーン紙は、空気からの押さえつけが無いので軽快に動き、コーン紙背面の音も利用するので音量感を感じます。低音域はスピーカ性能の低音限界域でストンと落ちてしまいますが、密閉型と違い開放的な音で鳴ってくれます。