新聞の先取り
新聞の先取り
先日このページに船橋ヘルスセンターのことを書いたら、今日の朝日新聞のコラムが同じことを取り上げていた。私は船橋よりもっと奥まった所に越してしまったので、最近の船橋の衰退具合は見ることは無くなったのだが、通勤していた頃は途中下車して東武デパートで買い物をした。その当時の船橋は結構おしゃれな町だと感じたものだが、先頭を走っていた時に方向を見失ってしまったのだろうか。
12月17日に書いたブログより数字は新聞の方が詳しいと思われる。私の記憶は、はるか遠い昔の事でおまけにあっちこっち飛んでいるので、詳しく知りたい方は記事をそのまま貼り付けてあるのでお読み頂きたい。当時の写真はまだあるのだが、個人画像そのままなので今回は見送った。新聞の航空写真を見ると改めて大きな施設だったのだと思う。
人口約60万人、千葉県第2の都市だが、最近は話題になることも少ない。高度成長期を先頭集団で走ってきた勢いはなく、昔の存在感との落差は大きい。船橋といえばヘルスセンター。「今のディズニーランドより有名だった」という年配の人の声もある。1955年の開業から'77年の閉園まで、最盛期には年400万人の入場者があった。温泉につかり、プールや遊園地、ボウリング場などさまざま娯楽を一度に楽しめる総合レジャーランドの走りだった。
その跡地に'81年オープンした「ららぽーと」も大規模商業施設の先駆けである。どちらも、同種の施設がその後全国に広まったことを思うと、街づくりのスタイルをリードしてきたといえる。そういえば東京のベッドタウン化が始まったのも早く、60年ごろには大規模な団地が次々と誕生していた。しかし、開業以来四半紀を過ぎたららぽーとも、さすがに往年の集客力はない。団地も古くなり、ほとんどは取り壊されるか、建て直しされている。
中山競屠場をはじめとするギャンブルの街の一面もある。今の船橋をレースに例えれば、勢いよく飛び出したものの、途中で大集団に追いつかれ、後発の幕張、浦安にも後れをとっているように見える。そういえば、隣接する市川市の老舗飲食店主が語っていた。「走り過ぎだよね、船橋は。昭和30年代の終わりごろに人口でうちを追い抜いたときから、そう思っていたもん」息を吹き返すか。それとも失速するか。展開は読めない。