やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

身長1m、1万数千年前に生息 フローレンス原人、科博が復元

身長1m、1万数千年前に生息 フローレンス原人、科博が復元

 我々人類は学術名はホモ・サピエンスと言う。同じホモ・サピエンスのクロマニョン人とは、生きていた時代が重なっていた部分もあって、ある時からクロマニオン人達は姿を消してしまった。現生人類である我々が滅ぼしたのか、その点は定かではないが、クロマニョン人達は仲間を思いやる優しさに満ちた人達だったという。その痕跡が仲間を埋葬した場所とか、洞窟などに残っているのだそうだ。

 いつぞやも書いたが我々ホモサピエンスの祖先は、たどって行くとアフリカで生まれたイブと言う女性に行き着くという。イブと言うから一人の女性と思いがちだが、複数の女性を指して言うらしいのだ。そこまで調べ上げた現生人類の英知も凄いが、インドネシアで新たに見つかった人達についた名前が、「ホモ・フロレシエンシス」だという。とても謎だらけだと言うが、日本も加わって謎解きをしてもらいたいと思うのだが。
 
 私はこの分野がとても好きで、しまって置けない性質で、直ぐに取り上げたくなるのだ。例によって昨日の夕刊の記事全文を貼り付けてあるのでどうぞ。

インドネシアのフローレス島の洞穴で見つかり「ホモ・フロレシエンシス」と名づけられた人類の姿の復元が国立科学博物館(科博、垂属・上野公園)に完成し、記念講演会が17日に科博で開かれた。

 人骨が見つかったのは2003年。身長が1㍍ほどと小柄なのが最大の特徴だ。脳の容量はチンパンジー程度だが、石器を作り火を使ったことも確認された。病気の現生人類(ホモ・サピエンス)ではとの主張も当初あったが、研究が進むにつれ、脚が短く足が大きく骨が頑丈など、現生人類とは異なる極めて古い人類の特徴を備えていることが次々と判明した。さらに、生息したのが1万数千年前と分かり、驚きが広がった。アフリカを出た現生人類は5万年前にはオーストラリアに到達していたとされるが、その後も長くまったく違う人類が生き延びていたことになる。

復元されたフローレス原人の前に現地からの研究者が並んだ。その小さな体は人類史の常識を覆した=国立科学博物館

 講演会には、科博が共同で研究を進めてきたインドネシア国立考古学研究センターのジュビアントノ所長=写真中=と現地で調査に当たるスティクナ博士=同左=、豪州ウーロンゴン大のモーウッド教授=同右=が招かれた。ジュビアントノ所長らは調査の手法、年代推定の根拠などを説明。フローレス島では小型化したゾウの化石も見つかっており、肉食の天敵が見あたらず食料の限られた孤島という環境下で人類までが小さくなったと考えられる、と語った。

 10万年ほど前の地層からも小型の人骨が見つかっており、そのころから1万2千年前ぐらいまで生息した可能性を明らかにした。モーウッド教授はフローレス島が独自の生態系を持っていることを強調。180万年前にアフリカを出たホモ・エレクトスが世界に広がった最も古い人類と考えられてきたが、ホモ・フロレシュンシスはそれよりさらに一段古い段階のホモ・ハビリスと類似点が多い、との見方を示した。生体の復元は米仏に続く試みだ。ほぼ全身の骨格が残っていた1体を、科博は独自に分析し、身長を110㌢と推定した。子どもではなく、成人の女性だという。

 遺伝子の分析から現生人類がどのように世界に広がったのかが見えてきたと思った矢先に、ホモ・フロレシエンシスは発見された。人類進化の常識を醸す登場。スティクナ博士によると、謎に迫ろうと遺伝子分析は3度試みたが、成功しなかったという。「ユーラシアにはいろいろな人類がいて多様だった。人類の拡散は従来考えられていたよりも複雑だったのではないか」とモーウッド教授は語った。今後5年にわたり大がかりな調査を実施する計画があるという。 

コメント


認証コード5561

コメントは管理者の承認後に表示されます。

powered by HAIK 7.6.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional