やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

白バラの祈り ☆☆☆

白バラの祈り ☆☆☆

映画のワンシーン

 シューベルト愛し、恋人に生きる喜びを語る女学生ゾフィー。青春のただ中で、人生を謳歌していた彼女に、なぜ命を懸けた選択ができたのか。前に紹介した“ヒトラー最後の12日間”の原作者、トラウドゥル・ユンゲとは1歳違いで、かたやヒトラーの秘書、もう片方はそれを痛烈に批判してギロチンにかけられた人と、同時代ドイツに生きた対極となる二人だ。

 1943年ヒトラー政権末期ヒトラー打倒を叫び市民に自由を呼びかけた。実在の抵抗グループ“白バラの”紅一点、ゾフィー・ショル。ナチスに逮捕された当時21歳。ミュンヘン大学生ゾフィーが誇り高く生き抜いた最後の5日間を、1990年、ゲシュタポの尋問記録が、旧東ドイツで新たに発見され、その資料に基づいたドイツ制作の実話。下の切手、額面の150は、当時両親に貰っていた小遣い150マルク。

ゾフィー・ショル.の切手

 スターリングラードでの戦いに負け、ナチス・ドイツの誇示していた力が影を見せはじめた1943年。 ミュンヘンに、ナチスのやり方に抗議し自由を呼びかけた大学生のグループがあった。その名は「白バラ」。彼らの中に、ミュンヘン大学に通う女子学生が一人入っていた。21歳のゾフィー・マグダレナ・ショルだ。ゾフィーと兄ハンスは、学生たちにチラシを配るため、大学構内にチラシを置いていくが、しかし、それが見つかり、ゲシュタポに連行される。

 ゾフィーは、ベテラン尋問官モーアの厳しい取り調べを受けて、いったんは自分は無実だと言うが、動かぬ証拠が見つかってしまう。逃れられないことを悟ったゾフィーは、一転、それを誇りに思っている。と言いきるのだ。人民法廷に出たゾフィーは、狂気的な裁判官の前でもひるまず、傍聴席にいるナチス・ドイツ軍の将校たちも、ゾフィーの言葉に心の内はどうだったのだろうか。

 ゾフィーと兄ハンス、ビラの草稿を書いて捕まった、クリストフの3人に下された判決は、死刑。通常49日かかる裁判は、一日で終了。即日、刑が執行されることになり、ゾフィーは、執行直前に面会に来た両親とは天国での再会を誓った。看守の好意で一つ場所で会うことができた3人は肩を抱き合って思いを確認し、1943年2月22日ギロチンで刑を執行されたのだ。

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