やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

松本清張生誕100年記念 映画 ゼロの焦点 ☆☆

松本清張生誕100年記念 映画 ゼロの焦点 ☆☆

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 原作、松本清張で'58年頃の作品と思うが、当時私はまだ子供でこの小説の存在すら知らなかった。それから数年経っていたと思うが、既に松本清張という小説家の存在は認識していて、ぶらりと入った本屋でこの本をみて直ぐ手に入れ、面白く一気に読み終えた覚えがある。原作が発表されて間もなくだと思うが、野村芳太郎監督の手で映画化をされているが、残念ながらその映画は見ていない。この小説は時代背景が非常に大事で、それを取り払ってしまったら、物語として成り立たなくなってしまうほどの意味を持つ。

 その小説を2度目の映画化をするというので、興味深く成り行きを見ていたが、現代に置き換える事の出来ない時代背景はそのままに、撮影は行われたようだ。だが昭和30年代の街並み、雰囲気が残っている場所が日本にはなく、それを韓国に求めたようだが、路面電車やその軌道、米軍のジープ等に違和感があり、物語に集中できなかった。もっともそればかりではなく、無駄で余計なシーンが多すぎて流れに乗れないのだ。いつも言う事なのだが説明を入れすぎてしまい、観客に委ねる所がなくストーリー展開、テンポが無いから澱んで飽きてしまう。

 原作の出来が良い程、脚本、監督の技量が試され、観客が映画に原作の何を求めたのか、読み解かなければならない。それを外してしまうと事前に原作を読んだ人には、その落差で失望感だけが残ってしまうのではないだろうか。DVDで今日観たばかりの感想だ。

 板根禎子は26歳。広告代理店に勤める鵜原憲一と見合い結婚した。信州から木曾を巡る新婚旅行を終えた10日後、憲一は、仕事の引継ぎをしてくるからと金沢へ旅立つ。しかし、予定を過ぎても戻らない憲一。禎子にもたらされたのは、憲一が北陸で行方不明になったという、勤務先からの知らせであった。急遽金沢へ向かう禎子。憲一の後任である本多の協力を得て、憲一の行方を追うが、その過程で彼女は、夫の隠された過去を知る事になる。

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