稲刈り
2010.08.25
カテゴリ:街の風景
稲刈り
先週よりこの辺の稲刈りが始まり、気温は高くとも確実に季節は巡っているのだと実感する。今日も夏日には違いないが吹く風がどことなく涼しく感じる。親から子にと代々受け継がれてきた伝統のことも、それを繰り返しているうちに、廃れて止めてしまったものがあって、稲の天日干しなどはその最たるところか。そのおいしさは格別なものがあったのだが、人工のものも天日干しに負けない程技術が向上して、区別が付かなくなってしまったのだろうか。最もそれをするためには別に刈らなければならず面倒だよね。
私がこの地に越してきた当時は少しはあったその風景も、今は全くと言っていい程見かけない。自分の家で食べる分ぐらいは等と考えて少しは干したものだが、食べ比べて分からなければ楽な方に流されるのだろう。稲を刈る機械も農家で使い回しでもしているのか、実が入って重く倒れている田んぼも、刈る気配がないように見え機械が開くのを待っている状況なのだろう。何はともあれ美味しい米も食べ続けると慣れっこになり、たまにリセットしないとその感激も無くなってしまう。