ソ連版 赤いテント ☆☆
2011.12.19
カテゴリ:映画
ソ連版 赤いテント ☆☆
1928年、飛行船イタリア号で北極点への飛行を行ったウンベルト・ノビレ隊の遭難、そして救出活動を実話に基づいて描いているが、私自身公開当時リアルタイムで観た作品だ。正直何が何だか当時は分からなかったので、改めて見直してみたものの、若い時の感想と少しも変わらず、分かり難く面白くなかった。ソビエト映画を取り上げるのは、前回の戦争と平和に続き2度目になるが、無駄に長く要領を得ない。事故で死んでしまった者と生きている者が、同じシーンに登場し、事の本質を見極めようと、当事者をなじるのだが、シーンの一つ一つに流れが無く、よどんだ印象で真に暗い。
主演はアムンゼンにショーン・コネリー、ノビレ将軍にピーター・フィンチ。この作品は国際版とソビエト版とがあり、上映時間も音楽も異なっている。国際版の音楽はエンニオ・モリコーネ作曲だが、日本公開のソビエト版はこれまで聞いた事もない知らない人だ。残念ながら日本公開は、ソビエト版になっていた。国際版も比較する意味で見たかったのだが、当時は日本では見る事が叶わなかった。国際版はソビエト版より上映時間が短かくなっていて、アカデミー賞の外国映画候補にもなった。