死刑台のエレベーター ☆☆☆
2012.09.25
カテゴリ:映画
死刑台のエレベーター ☆☆☆
1958年公開、フランス映画。弱冠25歳という若さで作った本作は、ルイ・マル監督のデビュー作であると共に、サスペンス映画の金字塔と言える作品となっている。マイルス・デイヴィスによる即興演奏、手持ちカメラを生かした撮影、ジャンヌ・モローの美しさ、フランス・ヌーヴェルヴァーグ『下積みの経験がない監督達』の代表的作品。
さすがに、傑作と言われる作品も半世紀も経ると、テンポと言い、場面展開、カット割りも実にまどろっこしく、無駄なシーンが多い事に気が付く。チンピラが犯罪を犯すのも、実に短絡的で身勝手で、次はこのようになるのだろうと想像した通りになる。意外性に乏しく近年の映画に慣れた身には、事の一つ一つに付箋があり、このような事に結び付くのだと、予想が出来てしまい、観続ける事に辛さを感じてしまう。