やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

天国の門 ☆☆☆☆

天国の門 ☆☆☆☆

天国の門

ロゴマーク

 まぁ、何と言っても長い長い5時間30分のオリジナルフィルムを、切りも切ったり219分(本国アメリカ版は再々編集されて短縮版の145分)の映画に仕上げたのですが、映画評論家には酷評されてユナイデッドアーティツを倒産に追い込んだ作品です。私は酷評されるほど酷い作品だと思わないのですが、一つ一つのシーンを丁寧に撮った事と、大規模につくったセットを、多くの馬や人が通れないとつくり直した事。セットの中を走り抜ける当時の機関車の調達費用。遠くまで続く人、人、人のエキストラ代等々、とにかく金を掛け過ぎてしまいました。

メイン通り

 観て直ぐ分かるセットの壮大さなど、当時の日本円で20億円の予算が4倍の80億円になってしまった事等ですが・・・。最大の理由はアメリカの暗部を描いたから、批評家の反感を買いそれに伴い、入館者が激減したと言われています。前に書いたアメリカ先住民の悲劇を描いた『ソルジャーブルー』も、サンドクリークの虐殺を基にしていますが、今回の『天国の門』も1890年代のワイオミング州で起きたロシア・東欧系移民の実際にあったジョンソン郡の土地紛争であるジョンソン郡戦争をモチーフにしているのです。

1870年卒業

 1870年、ジム・エイブリルはハーバード大学を卒業する。20年後にワイオミング州ジョンソン郡の保安官となった彼は、キャスパーという町を訪ねるが、そこはロシア・東欧系移民で溢れ飢えて牛の略奪が横行していた。牧畜業者協会のリーダー、カントンは移民たち125人の処刑者リストを作成し、大統領と州知事の了承も得たと称し、会議に掛け多数決で可決される。これに非人道的だと一人、批判したのが牧畜業者協会員のアーバイン。

卒業・ダンスパーティー

 会議室から抜け出すと2階から玉突きの音が、そこにはジム・エイブリルの姿があった。彼は、ジムのハーバード大学時代の学友であった。アーバインはジムに国を後ろ盾にして牧畜業者協会が、移民125人を殺すのだと口にする。この状況からジョンソン郡に帰ったジムは、恋人で娼婦のエラに移民と牧畜業者の戦争が起きるかもしれないからと、ジョンソン郡から一緒に去ることを忠告するが、求婚者の一人ネートがカントンたちに撃ち殺されてしまう。

移民の群れ

 元々5時間半の映画を切りに切ったので、エラとジムの出逢い等分かり難いところが多々ありますが、説明不足、繋がり不足も何のその私には結構楽しめた作品でした。

エラと死んだネート

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