猫の糞 コピ・ルアック
2015.08.06
カテゴリ:珈琲
猫の糞 コピ・ルアック
世界各地に植栽されているコーヒーの木も、古代からそこにあった訳ではなく、エチオピアの山奥に自生していた木を、人間の手で世界各地に広めていったのです。当初コーヒーの木は持ち出されない様に厳重に管理され、種(実)も発芽しない様に熱処理して輸出していたようですが、網の目をかいくぐって持ち出した人がいたのです。
ジャコウネコは基本的に雑食性の動物で何でも食べます。あとから人間の手で持ち込まれたコーヒーの赤い実も、迷う事無く食らいついたのかも知れません。ある時にどうしても秤量が足りない事があって、困った農民は食害されたジャコウネコの糞を集め、きれいに洗って数量を間に合わせたと言います。ところがこのコーヒーは今までにない香りと味を持ち、瞬く間に評判になっていったようです。今では檻の中で飼われたジャコウネコに、コーヒーの実を食べさせて糞を回収しているようです。きれいに洗って天日干しにして商品にするのですが、どうも私は二の足を踏んでしまいますな。