BEN HUR ☆☆☆
BEN HUR ☆☆☆
最近映画をアップすることが少なくなったと我ながら思うのです。だからて言って映画を見ていないわけではないのですが、心底感激して感想があふれ出るような作品もないのです。それとスペクタクルと言われる作品も今はCGが主流で、どうせあのシーンもこのシーンも電気的に作ったのだろうと思わせ、どこか冷めた目で見ている自分がいるのです。CGの無かった昔は危険なシーンも、大スペクタクルシーンも全部実写でした。どうやって撮影したのだろうの興味や、スタントマンと俳優が何処で入れ替わったのかも無く、今のそのようなシーンは、ハラハラドキドキ感が無くつまらなくなったのです。
言わずと知れたこの映画『BEN HUR 』はチャールトン・ヘストン主演の『ベンハー』の焼き直しです。内容もだいぶ手直しされていて、違和感を覚えるシーンがたくさんあります。前作のベンハーの競技場のシーンなどは、周回するうちに順位が変わったり、怪我で退場するシーンも綿密に計算された8分数十秒なのですが、この順位と実際に走らせ撮影するのは大変な作業だったと思います。新作もそこにメインを置き、何回周回したのかを魚で表すのですが、様々なシーンに旧作と全く同じ手法を使っていて、前作に敬意を払っているのだと思わせます。ですが所詮CGの先入観は拭えず冷めた目で見てしまうのです。