じゃこう猫のフン珈琲
2017.06.21
カテゴリ:珈琲
じゃこう猫のフン珈琲
いつも書いていることですが、コーヒーの味の決め手は焙煎です。どんなに高級な豆でも焙煎を疎かにすると美味しいコーヒーにはなりません。初めて焙煎する豆では試し焼きをして、どのような性質の豆なのか見極める必要があります。たくさんの量があるなら何度か焼きながら修正すればいいのですが、数量が一度の焙煎量しかない場合、大体このくらいの熱量だろうと、目星をつけて焼くことになります。自ら進んで買うことのないであろうコピ・ルアック戴きました。前に書いたことがあるジャコウネコの排泄物から取り出した豆です。ジャコウネコは完全に熟した実しか食べません。そこの部分は人間が機械で実を摘むより正確だと思います。問題はその後で人間がフンの中から豆だけを取り出すのですが、その過程を想像すると今一つ飲む行為に踏み切れないでいたのです。目の玉が飛び出るお高いコーヒーも、焙煎の良し悪しで味が左右されてしまいます。上手に焼き上がった時の味は知りようもありませんが、その場で焙煎してもらったというコピ・ルアック。やや強い焙煎で焦げ臭さはないのですが、個性を殺してしまったのではないかという第一印象。もう少し焙煎が浅ければという思いを強くしたコピ・ルアックでした。