Red Sparrow ☆☆☆☆
Red Sparrow ☆☆☆☆
バレエの才能と美貌を備えたドミニカ・エゴロワは、仕組まれた事故により左足を骨折、バレエの道を絶たれてしまう。退院して家に戻ったドミニカのもとへ、叔父であり政府機関の要人であるワーニャが現れ、ボリショイバレエの宿舎にいられるのも半年、介護を必要とする母のためにも後がないことを伝え、3か月前の骨折事故の真実を知らせる。
事実を確かめるために劇場に出向き、事故を仕掛けたバレエダンサーと、バレリーナがシャワールームで裸で絡んでいるところを目撃、逆上したドミニカは2人を殴打、大怪我を負わせてしまう。叔父の力添えにより罪を免れたドミニカに叔父は言う。ホテルのバーで男に声を掛けられるのを待っていろと・・・。いざとなったら助けるから、自室に誘い携帯をすり替えるように言われるが、それは叔父が仕掛けた罠だった。目の前でその男を殺され、目撃者として追い詰めたうえで、死ぬかスパイとして働くかの二択を迫られる。
母を想うドミニカはスパロー(スパイ)への道を選ぶが、その道のりは険しく国家絡みの娼婦となる訓練だった。彼女の羞恥心やプライドを捨てさせる日々。母に言われた「相手に全てを晒してはならない」という言葉を胸に、上官の命令に反抗的な態度を見せつつ、他の訓練生とは異なる形でスパローとしての才能を開花させていく。そうして今の自分に貶めた叔父に対しては、偽の証拠を積み上げ敵のスパイに仕立て上げ破滅させてしまう。