THE UNTOUCHABLES ☆☆☆
THE UNTOUCHABLES ☆☆☆
この題名で思い出すのはTVシリーズの方で、毎週はまってみていたことを思い出す。主演はエリオット・ネスにロバート・スタック、脇役陣は名前さえも思い出せない人ばかりなのだが、後に有名になっていく、ロバート・レッドフォード、刑事コロンボの主役のピーター・フォーク、チャールズ・ブロンソン等がゲストスターとして出演していた。女性では私自身すぐに分かったのは、後にテレビシリーズの“奥様は魔女”で絶大な人気を得ることになるエリザベス・モンゴメリー。
ロバート・レッドフォードは“明日に向かって撃て”“スティング”等で好演する事になる。チャールズ・ブロンソンは“狼よさらば”“荒野の七人”等に出演することになって、今考えると若い時の、今をときめく俳優たちが出ていた訳で、シリーズが長く続いた証明のようなものだ。映画の方は日本公開と同時に日比谷まで観に行ったのだが、その時までテレビシリーズも含めてあまり気にしなかった。エリオット・ネスは実在の人物なのだが、管轄する部署がTVと映画ではぜんぜん違っていた。“UNTOUCHABLES”という題名は、どういう意味なのだろうと調べてみたこともある。
アメリカ合衆国財務省の酒類取締の単なる部局、テレビドラマの題名等、肝心な意味が分からなかったのだが、映画の中盤仲間が殺された時に、TOUCHABLES、と血で書かれていて字幕に(手が届くぞ)と訳されていて、なるほど、タッチの動詞なのだと理解でき、UNがつくという事はその逆だとも理解できた。横文字が苦手なくせに観る映画は洋画が多く、字幕無しで理解できたら良いのにと、私ゃーつくづく思ったものだ。・・・なぜか公開当時の古いことを思い出してしまった。
レーザーディスクがその後発売されて直ぐに買い、もう良いかと思っていたのだが、DVDになってまた買ってしまった。アクション映画はとても好きなのだが、この映画テンポがあまり無く、予算をケチった様子が窺え、無駄なシーンが多くあまりのめり込めなかった。なのに、なんでDVD迄買ってしまったのだろう。我ながら理解に苦しむ。
'20年代から30年代初期の禁酒法は闇酒場を横行させ、犯罪組織は密造酒とカナダからの密輸により莫大な利益をあげていた。地元の警察や、裁判所を買収しているギャング達が、市民への殺人も厭わない状況に政府はアメリカ第三の大都会であるシカゴへ、財務省のエリオット・ネス(ケヴィン・コスナー)を派遣する。野心家のネスは赴任早々、密造酒摘発で手柄を立てようとして失敗。帰り道で会った初老の警官ジム・マローン(ショーン・コネリー)に警官の仕事は手柄を立てるのではなく無事に生きて家に帰ることだと教えられる。
翌日、オフィスに来たネスは抗争の巻き添えになって死んだ少女の母親から諦めないでと励まされ、新たな決意を胸にマローンを呼び出す。ネスはカポネ(ロバート・デニーロ)を逮捕する決意をマローンへ打ち明け、信頼できる仲間と班を編成するために協力してほしいと頼む。カポネを知るゆえに躊躇するマローンだが、警官としての生き方を貫くことを決意する。進んだら後戻りできない修羅の道、彼らはその一歩を踏み出していく…。