春の風
2010.03.13
カテゴリ:日々
春の風
朝方暗いうちから強い風が吹いて、今は太い木々さえも揺らす位の強風が吹いていて、何度となく消防車が鐘を鳴らしながら注意を呼びかけていた。この風は厄介で今は何も植わっていない畑の土を舞い上げて、少し開けてある窓の隙間から入り込んでくる。今でこそ私は家にいることが多く、気が付けば直ぐに閉めてしまうから問題はないのだが、現役の頃は家族全員が朝から出払ってしまうと、誰も窓を閉める人がいなくて、帰ってくると家中細かい砂だらけという日が、この時期になると頻繁にあった。
この辺りの畑は落花生を植える農家が多く、この時期の畑は何にもなく無防備だ。ましてやさえぎるものがない広い畑のそばの道路は細かい砂溜まりが出来て、車が通る度に砂を巻き上げて前が見えなくなってしまってとても危険だ。千葉名産の落花生だからそんなに苦言ばかりを言っている場合ではないのだが。そう言えば去年の今頃ではなかっただろうか、強い風にあおられて飛行機が着陸失敗して燃えたのは、飛行機にとってもこの時期の強風は厄介だ。
つい数日前まで固いつぼみだった梅が、この暖かさで一気に開いてしまった。梅一輪、一輪ほどの暖かさ。とは言うものの何か一輪を見ないで、いきなり満開を見せられてしまった気分だ。