クレオパトラ ☆☆☆
クレオパトラ ☆☆☆
ハリウッドの黄金時代を象徴する、いかにも大金をかけたであろうと思わせる、豪華絢爛なスペクタクル史劇。製作開始は1960年。映画本編の多くはイタリアのチネチッタ(ベンハー等も)で撮影される。100万ドルという破格の出演料で契約した主演のエリザベス・テイラーの度重なる病気、初期のロケ地選択の失敗によるセットの造り直し等で撮影が遅れに遅れ、監督や重要な配役が変更になるアクシデントにも見舞われた。
また共演のテイラーとリチャード・バートンの不倫も大スキャンダルとなった。(後に二人は結婚している。)最終的には制作費は4400万ドルという巨額にまで膨れ上がり、製作した20世紀フォックスの経営を直撃、倒産の危機にまで発展している。ストーリーは国の存続をを賭けたラブストーリーと言ったところか。テンポ良くストーリーが進んでいく感じは無く退屈で、せっかく買ったDVDだが全編通しては観ていないし、リアルタイムでも観ていない。
クレオパトラ7世フィロパトル。一般にクレオパトラの名で、また絶世の美女として知られ、世界三大美女の一人とされる。人をそらさない魅力的な話術と、小鳥のような美しい声であったと伝えられている。 クレオパトラの肖像は治世当時、アントニウスが発行したとされている硬貨に横顔がのこされているのみであり、この評価は後世の作り話だとの説があるが、トルコのエフェソスにおいて、妹のアルシノエのものと考えられる墓所と遺骨が発見されており、そこで発見された骨や、以前に持ち出された頭蓋骨(そのまま行方不明になっている。)のデータによる、アルシノエの復元図から姉のクレオパトラも美しかったのではと言われている。このドキュメントは去年の8月頃だったと思うが、NHKスペシャルで放映され興味深く見たが、クレオパトラに対する評価も、生国エジプトとイタリア等近隣諸国では、正反対の評価が面白く、再度の放送を願って止まないものだ。