COLD MOUNTAIN ☆☆☆
COLD MOUNTAIN ☆☆☆
昨日に続きにニコールキッドマンの映画だが、結婚式の祝辞と何とかは短い方が良いというが、この映画も例外ではなく南北戦争を題材にしてはいるが、基本的には男女の別れと再会がテーマで、それだけにしては無駄に長く途中飽きてしまう。再会シーンも思わせぶりな前半シーンの割には感動はなく、そもそも知り合って好きになっていく過程が希薄で、出征直前のキスだけの事で待ち続け、思い続けるものなのか甚だ疑問である。
全員出征のはずなのに若者が残って脱走兵狩りをするのも、説明が無くとても分かりずらい。戦闘シーンも殺しあうと言う事なのに悲壮感が無い。一つ一つの事柄は面白いのだが、短編小説を寄せ集めたような感じで、もっと深く内容を掘り下げていれば面白かったと思う。救いは共演しているレニー・ゼルウィガーが、野性的な雰囲気でとても良い味を出している。
南北戦争末期、南軍兵士として戦場に送られたインマンは、重傷を負って病院に収容される。彼の脳裏に浮かぶのは、故郷コールドマウンテンと、たった一度キスしただけのエイダの面影。彼女への愛が、彼に残されたたったひとつの確かなものになる。インマンは、死罪を覚悟で脱走兵となり、故郷へと向うが、一方父を亡くした牧師の娘エイダは、食べるものにも困る有様で、隣人達が手を差し伸べていく。インマンとの再会だけを心の支えに、厳しい自然に耐え懸命に生きていくエイダ。そこに父の頼んでいたルビーが現れ、エイダに逞しく生きる術を教える。