THE QUEEN ☆☆☆
2010.10.31
カテゴリ:映画
THE QUEEN ☆☆☆
昨日は雨の中を走り回った最後にDVDを借りて帰ってきたが、その中の1枚はエリザベス女王の日常と、非日常を描いた作品で『THE QUEEN』ダイアナ元皇太子妃の離婚、その後の生き様を背景に、王室としての態度、国民に対するメッセージ等を描いている。当然のように女王の日々の生活、公務などは知る由もなく、少ないニュース映像でしか知る術は無い。この映画で知る限りとても気さくで人間くさく、自分で軍用車両のディフェンダーを駆って野山を走り回り、住民が身近にいる川辺で自ら食事を作り、まわりに溶け込んで国民の身近な存在になっている。
この時の新任首相はブレアー、会話の中で、私が迎える10人目の首相ですからね。最初はウィンストン・チャーチル。シルクハットに燕尾服でその椅子に。と“その椅子”に座っている背広姿の新首相に語りかけ、厳かな儀式も大事だと諭している様にも聞こえ、(若い内気な娘にはよい教師でした)と昔を振り返る。このような日常を丹念に描いているので、あまり抑揚は無く、緊張感の途切れない映画が好きな私には物足りなさが残るし、当時のテレビニュースからの映像が多く、画質が荒れていて見ずらい。ただこの様な作品を作れる土壌があることが素晴らしく、だからこそ尚、王室が国民の身近にあるのだろう。