やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

黒澤明原案 オリジナル脚本 暴走機関車 ☆☆☆

黒澤明原案 オリジナル脚本 暴走機関車 ☆☆☆

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 1962年にニューヨークセントラル鉄道で実際に起こった事故を題材に、当時赤ひげを完成させていた黒澤明は、自ら製作するつもりで本人と、菊島隆三、小国秀雄が脚本を書いたものだ。事故の内容スケール感から言って日本では映画化が難しかったのではないか。ハリウッドとの話がまとまり、黒澤明演出で映画化されるかに見えた話が、二転三転して中止になってしまった。

 実際の事故の発端は、貨車群を引っ張る全長80mもある4両連結の機関車が突然走り出したもので、整備員が一人乗っていたのだが彼には運転の知識が全くなく、管制本部からのリモートコントロールも故障していた。機関車は136km先のロチェスター市に突っ込む直前に止まり、大惨事は免れたが、事故の原因は分からず仕舞いの様だ。

 映画の舞台をアラスカに移し、雪の中での展開になるのだが、激寒の中での真実味が感じられない。体中にグリスを塗り河の中に入って雪原を逃げるシーンがあるのだが、衣服が濡れたままでは直ぐ凍えてしまい、裸足の設定では長くは走れない。素手で鉄の手すりを触ったら手はそこにくっ付いてしまうし、130~150kmで走っている設定なのにスピード感がない等々、黒澤本人が演出したならどうなっていたか気になる一本だ。

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 この作品は最初にレーザーディスクで買い、後にDVDになって出て来た時に再度買い直したのだが、苦言が多い割には何で買ったのかと自ら思っている。

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