ジャコウネコの糞から採取。カペ・アラミドとコピ・ルアック
2011.02.25
カテゴリ:珈琲
ジャコウネコの糞から採取。カペ・アラミドとコピ・ルアック
インドネシアのコーヒー農園ではロブスタ種のコーヒーが多く栽培されており、その完全に熟した実は非常に甘く、時に野生のジャコウネコの餌となるようだ。種子にあたるコーヒー豆は消化されずにそのまま排泄されるので、現地の農民はその糞を探して、中からコーヒー豆を取り出し、よく洗浄した後乾燥させ焙煎するのだ。ちなみにフィリピンでは、ロブスタ種ばかりではなく、さまざまな種類のコーヒーが栽培されており、ジャコウネコはコーヒーの種類を選んで餌にする事はないので、結果的に数種類のコーヒー豆が自然にブレンドされるのだ。
通常、生物学者でもない限り、動物の排泄物をのぞく気にはならない。最初に行動した人間の、食に対する貪欲さがよく出ているコーヒー、カペ・アラミドとコピ・ルアック。独特の香りを持つと言われるが、ジャコウネコが食べた糞の中から採取するので絶対量が少なく非常に高価だ。このほかインドでも採取されているが、特にフィリピン産のものは、「アラミド・コーヒー」とも呼ばれ、ルアック・コーヒーよりも更に高値で取り引きされている。その反面あまりの高値にうんちコーヒーと揶揄する向きもあり、私も怖いもの見たさ、飲みたさもあるが両方の意味で手が出ない。