東京電力 福島第一原子力発電所
東京電力 福島第一原子力発電所
日本の電力供給源で原子力発電の占める割合は、２００８年度時点で、電力各社平均２６．０％で、オイルショック以後原子力に占める割合が高くなって来ているようだ。Co２との兼ね合いで、地球温暖化には優しい原子力。反面暴れだしたら押さえ込むのが難しい原子力。そこで原子力発電を進めている、もしくはこれから進めていこうと思っていた各国は、日本の対応成り行きを、固唾を呑んで見ている事だろう。
大気にも海にも国境線がある訳は無く、近隣諸国はなお更、他人事だと言ってはいられない。地球に生きるもの全て、好むと好まざるに関係なく、一蓮托生だからだ。それでも事、この期に及んでも党派間の駆け引きをしている姿は見苦しく、そもそも国策として原子力発電を進めたのは自民党ではないか。人のやり様を責めるばかりではなく、国会議員が先頭に立って範を示し、国民一丸となって取り組まなくてはならない事だ。
テレビニュースに顔を出している関係者達は、この度、福島の原発で起きた事柄は想定外だと言う。地震、津波により、第一原発は制御不能状態に陥っていて、放って置けば炉心が熔けだし、冷やすために水をかければ汚染された水が海に流れ出す。今までは空気で汚染された野菜とか畜産物だったのが、海に汚染水を放出すれば自明の理で魚介類まで汚染されてしまうのだ。あれもこれも想定外の出来事なのか。想定外といえば責任はなくなるのか。
この人間が作った社会に、絶対等と言い切れるものなど、それこそ絶対にない。今日飲む水、明日食べる物まで汚染され始めている現在、嘘偽りのない正確な情報でなくてはならないし、正直者が馬鹿を見る事があっては断じてならない。3.11以後よく流れているコマーシャルにACが提供しているものがある。その中身を置き換えたものが朝日新聞声に載っていた。
