針の眼 ☆☆☆
針の眼 ☆☆☆
先日、キーファー・サザーランドの『24 -TWENTY FOUR-』を取上げてきたので、その父親の映画を取り上げてみようと思うと思うが、偉そうな事を書けるほど、この人の作品の多くを観ていない。その中で作品として強烈に記憶に残っているのは、『ジョニーは戦場へ行った』だ。内容は別の機会に譲るが、こんな事があって良いものかと、大変ショックを受けて、出演者の事はあまり記憶に残らなかった。個性的なドナルド・サザーラントにして、何の役で出ていたかも忘れるほど、内容が強烈だったのだ。
あと記憶に残る作品としては『JFK』と今日取り上げる『針の眼』。この人の作品として買ったものではないが、ニコール・キッドマンの『コールドマウンテン』に、キッドマンの父親役でも出ていた。ドナルド・サザーランド自身、息子が出ている『24 -TWENTY FOUR-』の大ファンらしく、息子との会食中にネタばらしをされ、大いに怒ったという逸話がある。大変な子供思いで、ジャック・バウワーの父親役の話があった時、出演したくも息子を殺す役なので断ったという。
第二次世界大戦下の英国に一人のスパイがいた。その男の名はフェイバー、暗号名は針。暗殺に細身の短剣を使うことから付けられたあだ名であった。フェイバーは、来るべき連合軍の上陸地点を探り出す使命を受けていた。潜入した英国で部屋を借してくれた女主人を、図らずも刺し殺す事になったフェイバーは、英国警察の追跡をかわしながら、それがノルマンディーであることを突き止める。機密情報と共に小船で英国脱出を試みるが、暴風雨で離れ小島に漂着してしまい、その島には半身不随の灯台守とその家族が住んでいた。フェイバーは一家の世話になりながら再度英国脱出を画策するが、心ならずもその家の妻と恋に落ちてしまうのだ。