やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

小川の辺 ☆☆☆

小川の辺 ☆☆☆

 最近はあまり制作される事がなくなった時代劇。日本人なら誰でもが知っていると思われる作品も、手を変え品を変え繰り返し繰り返し作られてきた。たとえば、赤穂浪士も忠臣蔵、四十七人の刺客、 刃傷松の廊下、赤穂義士、赤穂城断絶。等々、題名を変えた同じ題材が何と多い事か。あてるべきスポットを変えたものならまだまだあるが、さすがに同じような内容に飽きられたのだろう。

映画

 時代劇もそんなに多くが作られなくなった。映画演劇の原作者として登場する山本周五郎は、題名そのままの作品もあれば、改題されているものもあって、結構多くがドラマ化されている。どら平太、雨あがる、海は見ていた、椿三十郎、樅ノ木は残った 、赤ひげ、初蕾 、五瓣の椿、等、私が所有したり、観て覚えているだけでこれだけある。

 ここ最近出てくる原作者に藤沢周平がいる。私は原作本は殆ど読まないが、カミさんは短編集のようなものを買ってきて読んでいる。途中なのか読み終えたのかは定かではないが、集中して読んでいたのを見ると、面白かったのではないかと思っているが。・・・よく言われる事だが、映像化したものを先にするか、原作を先にするかと言う話だが、私の場合、大半は映像だけになるし、原作を買って読み直す事は無い。

 藤沢周平の映画化された作品に限って言えば、全部を見ていると思うが、『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』『蝉しぐれ』『武士の一分』『山桜』『花のあと』『必死剣 鳥刺し』そして今回の『小川の辺』そのうち買ったものが二作品、NHKの作品が一作品になる。この人の作品の特徴は架空の海坂藩が舞台になる事が多く、今回の作品もそこが舞台になっている。

 以前紹介をした事がある房総の村は、今回は行徳の宿場に設定されていたが、町並みとしてはそんなに大きくは無いので、カメラアングルに苦労しただろうと思う。時代劇を撮る場合一番の問題は、ロケを出来る場所が限られてきている事だ。峠越えのシーンでも後ろに見えるのは月山と思われるが、ずいぶん標高の高い所でのロケのように見え、場所探しが大変だと思わせる。

 そればかりではなく、時代劇を絶やさないためには、作り続ける事が大事だと言うことだ。一度全てを止めてしまうと、諸事万端を伝承しなくなり、俳優たちに受け継がれなくなってしまうのだそうだ。それで無くとも最近は、この時代にこれはありなのかと思わせる台詞回し、所作が度々あって気になってしまうのだが。

コメント


認証コード2319

コメントは管理者の承認後に表示されます。

powered by HAIK 7.6.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional