やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

『THE CAT』 Jimmy Smith

『THE CAT』 Jimmy Smith

ジャズの世界では多様な楽器が使わられている。クラシックのようにある程度、楽器編成が決まっているものではなく、それらに使われている楽器はもちろん、ときには和楽器も使われ、代表するものとしては尺八などがある。ジャズは黒人社会より生まれたが、宗教が大いに関係していて、スラム街の教会ではオルガンが高価で設置出来なかった様だ。

所有のレコードジャケット

 日本で単にオルガンと言えばリードオルガンの事を指すが、欧米では日本とは逆で、パイプオルガンの事を言う。宗教と密接に関係するパイプオルガンは、日本ではあまりなじみが無く、コンサートホールにでも行かないと、本物は聞く事が出来ないのだが、数十年前に銀座のソニービルで、ヤマハ楽器が竹を使って設置した、本格的なパイプオルガンを聴いた事がある。

 日本のように幼少期に最初に聞くオルガンがリードだと、本格的に設置したパイプオルガンの音は、全くの別物の音に聞こえると思う。ソニービルのパイプオルガンも、小規模ながら初めて聴く者としては、別世界の音だったからだ。遙か遠い昔の事で足が向く事は無くなったが、それ以後パイプオルガンの生の音とは縁が切れている。

 パイプオルガンをジャズに使う事を考えた先人たちは、立ち上がりの悪さ(鍵盤を押して、コンマ何秒遅れで音が出る)に閉口する事になり、パイプオルガンを設置してある所でのみのコンサートもガンなった。高価で買えなかったパイプオルガンの代わりに、ローレンス・ハモンドが1934年に開発したハモンドオルガンが、スラム街の教会に浸透していくが、ピアノを習う傍ら、ハモンドオルガンを聞きながら育ったジミー・スミスは、ピアノから転向してジャズオルガンの第一人者になる。

 1964年、MGM制作アラン・ドロン、ジェーン・フォンダ主演『危険がいっぱい』。この主題曲、挿入曲を作ったラロ・シフリン。(TVドラマ、スパイ大作戦。映画、ダーティーハリー等々の音楽を担当)と組んで出したアルバム。『THE CAT』このレコードも擦り切れ寸前まで聴いた一枚で、発売後そろそろ半世紀になろうとしている。

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