ノーベル文学賞
2012.10.23
カテゴリ:その他
ノーベル文学賞
だいぶ前よりノーベル文学賞は村上春樹氏だと言われ続け、今年こそは間違いないと、イギリスのブックメーカーのオッズではトップになっていた。それなのに中華人民共和国の莫言と言う人に決まってしまった。2年前の平和賞は同じ中華人民共和国の劉暁波と言う人で、中国では思想犯として、今も獄中にいて物議をかもした。
それで思うのは、ノーベル平和賞の時は、本筋から目をそむけさせようと、中国独自の即席平和賞を作って、本家の平和賞を揶揄し、世界中から失笑を買った。うがった見方をすれば、ノーベル選考委員会は、再度、中国人に贈ることで、有無を言わせない、権威と歴史ある賞なのだと言いたかったのだと思う。それで割りを食ったと思うのは、我が日本の村上春樹氏だが、文学賞だと中国政府も介入しづらく、黙って貰わざるを得ない。2年前の平和賞の反省を、これで中国に促したと思うのだ。