山本五十六 ☆☆☆
2012.11.16
カテゴリ:映画
山本五十六 ☆☆☆
CGが発達して、その場にいなくとも、いる様な場面が撮れるようになって、上手に拵えた映像はそれなりに迫力もある。ただこの映画の様に戦闘場面があると、最初から想像できる作品の私の見方は、違和感なしに本当らしく見る事が出来るのかの一点にある。舞台となった一つ、真珠湾攻撃は、実写フィルムが残りモノクロ映像からも、大変な攻撃だった事が分かるから尚更だ。何かと言えばその時期になると、流れる映像で誰しも目に焼きついているから、映画にする場合もそれを外す訳にはいかないだろう。
すさまじい爆発シーンに人間が巻き込まれ、傷一つなくピンシャンとしていられても、かえってCGを思い知らされて引いてしまう事もある。山本五十六が前線に行く事は、アメリカ軍に暗号を解読され筒抜けで、待ち構えられて、撃墜されるところも実写フィルムが残っている。だからこそ、それらと無意識に比べてしまい、ストーリーそのものよりも、CGの出来に、より関心が高くなってしまうのだが、作品の中の人物像は人間味あふれて、格言を残す人そのままに描かれている。