ドライビング・ミス・デイジー ☆☆☆☆
ドライビング・ミス・デイジー ☆☆☆☆
原作は1987年度のピューリッツァー賞演劇部門を受賞したアルフレッド・ウーリー。このヒューマンドラマの映画化にあたり、ウーリーは本作品の脚本も担当したが、当初北米で公開され、大ヒットして世界展開する。同年度のアカデミー賞では作品賞、主演女優賞、脚色賞、メイクアップ賞の4部門で受賞したが、特にジェシカ・タンディの演技は高く評価され、80歳でのアカデミー主演女優賞は最高齢となる。
1948年のジョージア州アトランタ。元教師のユダヤ系老婦人デイジー・ワサン(ジェシカ・タンディ)は買い物に出かけようとキャデラックに乗り込むが、アクセルとブレーキを踏み違い隣家の庭に突っ込んでしまう。息子のブーリー(ダン・エイクロイド)は彼女に対して運転手を雇うか、タクシー会社か路面電車を買い取るしかないと迫るが、頑固なデイジーは聞く耳を持たない。そんなデイジーの元に息子ブーリーから雇われた初老の黒人男性、ホーク・コバーン(モーガン・フリーマン)が運転手としてやって来た。
初めは意固地にホークを拒絶していたデイジーだったが、歩く自分と並走するホーク運転の車に、近所の目が気になり根負けして乗り込む事に。彼女がホークを嫌がっていたのは、自分が周囲に運転手を雇うほどの、成金と思われるのを危惧したからだった。しかしホークの真面目な仕事振りと正直な人柄に、心を許し始めたデイジーは、やがて何処へ行くにもホークの運転する車に乗ることになる。