宮本武蔵 ☆☆☆
2013.07.08
カテゴリ:映画
宮本武蔵 ☆☆☆
今となっては誰とどこで見たのかさえも思いだせず、中村錦之助(萬屋錦之介)主演の4部作も記憶が甚だしく薄れ、其々がごちゃ混ぜになっている。其々の果たし合いも、肝心の何の為に決闘までする事になったのかが描かれていないため、どこか唐突感があって、ただ喧嘩を売っている様にも見えてしまう。私自身吉川栄治の原作を読んでいないので、原作との違いも定かではない。佐々木小次郎が仕掛けたと言う巌流島の決闘の武器は、映画では舟の櫂を削ったものを使っているが、武蔵自身が晩年に請われて作った、四尺余りの木刀が熊本の旧家に実際に残っていると言うし、木刀の一撃で小次郎を倒したのも事実の様だ。ストーリー展開は最近のテンポに慣れた身には、まどろっこしさもあって辛い。