焙煎と珈琲粉の膨らみ
2014.02.02
カテゴリ:珈琲
焙煎と珈琲粉の膨らみ
昔の喫茶店の主流は、大きなネルのドリッパーで淹れる店が多かった。淹れたてのコーヒーはとても美味くて、何物にも代えがたいものがあったが、一度に何十杯分も淹れるので、時間が経つと酸化して美味しく飲めるものでは無かった。(回転の速い店は何時も美味しかったが。)故に淹れたてに遭遇するとラッキーと思ったものだった。
当時は自家焙煎をしている店も少なく、焙煎業者から仕入れる店が多く、お客自身も強く豆の新鮮さに拘る事も無かった様に思う。それがコーヒーの淹れ方も多様になり、一時期サイフォンで淹れる店が増えた時がある。見栄えが良くそれで淹れるだけで美味そうに見えたからだが・・・。
コーヒー好きが自宅で気軽に淹れる様になった時、主流はペーパードリップになり、新鮮なコーヒー粉は膨らむ事を知ったのだと思う。焙煎したてのコーヒー粉に沸騰したお湯を注ぐと、収拾がつかなくなるほど泡立って膨らみ、二回目以降のお湯を入れるタイミングを見失ってしまう。私が自宅で淹れる時にはそれらの理由で、90度位まで冷ましてから淹れているが、焙煎したてのコーヒー豆は炭酸ガスを多く含み、お湯を注いだ時に泡になって出てくるのだ。