ラストサムライ ☆☆
2015.02.01
カテゴリ:映画
ラストサムライ ☆☆
日本人であり長く日本に馴染んできた者として、外国人から見る日本の文化等を映像化したものは、すんなりと受け入れ難く馴染めるものではない。外国人から見れば日本の文化は、そのように見えるのかも知れないが、ある一面からのみが誇張されていている。強烈な違和感を感じるのは所作振舞いだ。味方になった外国人の護衛に就く侍は、直ぐ刀を抜ける状態でなければならないのに、野山の散策等どんな時にも刀を右手に持ち歩くのだ。この所作は室内で対峙した時で、私は貴方に敵意はありません。と言う意思表示であって、護衛が表でも刀を腰に差さず、右手に持ち続ける事自体がおかしいのだ。
いたずらに切腹する家臣の介錯をする君主も変だし、髷の形、恭しいお辞儀、社が無い野原に鳥居があってどうやら門と見立てているのも変等々、時代劇と言われるものを作る時は、しっかり日本文化を学んでから取り組んでほしいと切に願う。モデルはストーリー展開と年代から見て西郷隆盛と思われるが、本当にこのような人物だったのだろうか。