家まで持ち帰った名物
2015.05.08
カテゴリ:日々
家まで持ち帰った名物
豆腐屋で買った千本だんごは、その場では食べずに山の上まで持ち帰ったが、いかにも手作りその物で輪切りにした生地は厚みがばらばらだ。しばし車の中で待機していたけれど、駐車場の奥がどうやら従業員の休憩所らしく、皆一様に疲れた顔と体を引きずって俺の目の前を歩いて行く。引っ切り無しに入ってくる車で駐車場は絶えず満車状態。当然お客も途切れる事が無いので、従業員も働きづめになるのだろう。
何処かのどかな田舎の風景も、こと団子屋だけは異様な人だかりで、先日も書いたように国営全国放送の威力は凄まじい。少し歯ごたえのある物が好きな俺には、作りたての団子は軟らか過ぎて、一日置いた翌日の方が美味しく食べられた。(名物に美味い物無し)と先人たちは言うが、食べてみなければ分からない味覚は、人それぞれで一概には言い難い。国営放送によって突然降ってわいた名物は、情報社会の申し子で当事者たちは想像出来たのだろうか。