白鯨との闘い ☆☆☆
2016.06.15
カテゴリ:映画
白鯨との闘い ☆☆☆
グレゴリー・ペック主演1956年製作の『白鯨』モビィ・ディックという映画がある。捕鯨船に乗り組んだメルヴィルの体験を基に書かれた海洋小説だが、この映画『白鯨との闘い』は1820年ごろ鯨油を採るために、捕鯨船に乗り込み巨大で白いマッコウクジラに、母船を沈没させられ唯一生き残った船員の話を、小説家が聞き取り白鯨という原作本を仕上げたことになっている。映画の原作になったと暗示をしていて、作者から見た捕鯨の有様を描いているが、CG映像がそこかしこに出てきて写実的なアニメを見ているようだ。
最大のシロナガスクジラでさえも30mほどなのに、この映画の白いマッコウクジラも30m。捕鯨母船の30mをいとも簡単に破壊してしまうが、実存のマッコウクジラは最大で15mほどで映画ではその倍もある。おまけに自然界では生き抜き難いアルビノ。捕鯨船の唯一生き残りの話にはなっているが、だいぶ大げさに脚色されているように思う。