やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

赤ひげ ☆☆☆

赤ひげ ☆☆☆

画の通り

 この映画は激しい戦闘シーンがある訳ではないし、もちろん切り合うところなどもない。唯一あるとしたら遊郭の番太を素手で懲らしめるところがある位で、全編を通して素晴らしい人間ドラマに仕上がっている。原作は山本周五郎の時代小説、『赤ひげ診療譚』(あかひげしんりょうたん)

 ストーリーは小石川養生所の所長である新出去定(にいで きょじょう)とオランダ医学を学び江戸に戻って来た保本登(やすもと のぼる)を核に、大名、豪商等の患者、家族、長屋住まいの人物にスポットを当てて、人とは何か、人間とは何か、生き様とはと問いかけ物語りは展開していく。

 この作品を最後に黒澤明と三船敏郎の、ゴールデンコンビはなくなり、黒澤明監督としては最後のモノクロ映画となり、東宝映画との契約も解消する事になる。この作品は途中休憩が入るのだが、休憩後が1時間位とどこか中途半端な長さで、内容を密にしてもっと長くするか、無駄なシーンとまでは言わないが、切れるところは切って3時間05分と言う長さを、少し整えた方が良かった印象がある。その理由から淡々とひとコマひとコマを描く展開は良いのだが、観客の感性に任せるところがあっても良く、残念だと思う気持ちが私には残った。

祝言

 実際の小石川養生所は、小石川伝通院の町医師である、小川笙船が将軍への訴願を目的に設置された目安箱に貧民対策を投書する。笙船は翌月に評定所へ呼び出され、吉宗は大岡忠相に養生所設立の検討を命じ、江戸中期から幕末まで140年程存続した。

 その計画書によれば、建築費は金210両と銀12 匁、経常費は金289両と銀12匁1分8厘。人員は与力2名、同心10名、中間8名が配された。与力は入出病人の改めや総賄入用費の吟味を行い、同心のうち年寄同心は賄所総取締や諸物受払の吟味を行い、平同心は部屋の見回りや薬膳の立ち会い、錠前預かりなどを行った。中間は朝夕の病人食や看病、洗濯や門番などの雑用を担当し、女性患者は女性の中間が担当した。

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