アラビカ種の大敵さび病
2014.07.10
カテゴリ:珈琲
アラビカ種の大敵さび病
コーヒーにはアラビカ種とロブスター種があり、主にストレートで飲まれているのがアラビカ種、ブレンドや缶コーヒーの増量用に使われるのが、ロブスター種と大別されている。様々な味や香りが楽しめるアラビカ種は病気に弱く、ロブスター種は病気に強い特徴がある。ここ最近再びコーヒーが値上がる傾向にあって、その理由は前にも書いた事がある、自国消費と発展途上の国々の消費が増えたからだ。
最もそればかりではなくブラジルのコーヒー産地での水不足や、さび病が大きく影響していて、特にカビの一種であるこの病気は葉に付着すると、光合成が出来なくなり木そのものを枯らしてしまい、空気感染するという厄介な病気だ。中米のコーヒー産地で大流行していて、いったん感染すると農園全体が大打撃を受けると言う。アラビカ種は苗木から実を付けるようになるまで5年も掛る事を考えると、小さなコーヒー農家としては存続が難しくなるのだろう。今では紅茶で有名なスリランカ(セイロン)も、以前はコーヒー産地だったが、さび病でコーヒーが全滅した経緯があって今の紅茶があるのだが・・・。