いよいよ新米が出てくる
いよいよ新米が出てくる
今朝はとても涼しい。台風一過数日は晴天が続くというのだが、台風が過ぎ去った直後に一瞬青空が見えたが、後は今にも泣き出しそうにどんよりしている。曇っているからなのか空気はひんやりしているのだが、じめっとした涼しさであまり快適ではない。
稲刈りも二週目に入り本格的にコンバインがフル稼働をしていた。今日は雲が太陽をさえぎってくれ作業がしやすそうだ。米で思い出すのだが、子供の頃遊びに行った親戚の家で食べたご飯の美味しさが、未だに記憶にしっかりと残っている。果物なども作っている農家で何でも美味しかったのだが、特に日ごろ家で食べているご飯はいったい何だと、子供心に思わせる素晴らしい味だった。
それはとても強烈な記憶で、未だにそれを超えるご飯に出会ったことが無い。前にも書いたがこの辺りの米はとても美味しい。ご飯が美味しいだけでとても幸せな気分になれる。でも何かが違うような気がするのだ。年を重ねて口が肥えた結果なのか、それともその時の米の品種が違うためなのか、その時その場所で食べたから美味しかったのか、もっと言うなら金額を弾めばもっと美味しい米に出会えるのだろうか。
私の子供の頃は刈った後の稲は田んぼに木枠を組んで、そこでどの農家も天日干しをしていたのを思い出す。話は少し脱線するのだが、魚の干物は一部を除いて大半は天日干しにする。そのまま煮たり焼いたりして食べる魚でも、天日干しにした時は味が凝縮してとても美味しくなる。いうなれば太陽の恵みだ。
仕組みは良く分からないが、今は人工乾燥機に入れて米を乾燥させるのだそうだ。この辺りは米どころで田んぼが多い。出荷するのか自前なのかは分からないが、昨シーズンもぽつぽつと天日干しをしている田んぼを見受けた。美味しい米を知り尽くしている米農家、さて今シーズンはどうするだろうか。