泥だらけ、農家の不文律?
泥だらけ、農家の不文律?
この町の田んぼは今トラくターで掘り返している真っ最中だ。正式にはなんと言う作業なのかは知らないが、コメを収穫した後、今までそのままになっていて、田植えの前段階の準備のようだ。いつでも田植えが出来るように掘り返すのはいいのだが、ものすごい量の泥をつけたまま一般道に上がってくるから、乾けば埃になって舞い上がり、雨でも降ろうものなら道路がぐちゃぐちゃになって車が泥だらけになるし、一番怖いのはスリップをしてしまう事だ。そんな事は私としても承知をしているからそろりそろりと走るのだが、量が半端ではなくとっても滑りやすく危険だ。そういう事を田んぼから公道に上がってくる人達は承知しているのだろうか。
それらの状況で、先日拍手喝采を送りたい光景に出くわした。田んぼから上がったトラクターの泥を、黙々と始末していた農家の人を偶然見かけたのだ。帰りに同じ道を通った時には跡形もなくきれいになっていて、こういう人もいるのだと感心させられた。田んぼに入って作業をするのだから汚れるのが当たり前のような風潮、不文律の中、きれいに後始末をする人がいることを、かえって新鮮な目で見れてとてもうれしくなってしまった。ここ何日かは雨が降り、泥だらけの公道を走ったものだから、車の本来の色が分からないぐらい汚れてしまい、今日、遠出に備え洗車をしたところだ。