やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

ソルジャーブルー ☆☆☆☆

ソルジャーブルー ☆☆☆☆

ソルジャーブルー

 ラルフ・ネルソン監督が作ったこの映画を観たジョン・ウェインは、あのヤロー撃ち殺してやると、激怒したと言われている。それまでの映画は白人は良い人、インディアンは悪い人、と言うスタンスで西部劇は作られていて、その悪いインディアンを討伐する側にジョンウェインは存在した。

 だが冷静に考えてみるとアメリカ大陸には、元々“インディアン”と呼ばれる、ネイティブアメリカンの人達が暮らしていて、そこに新大陸を目指し、主にアングロサクソン系の人達が我先へと押し寄せたのだ。

 当然押し寄せた側からすれば金鉱脈等もあり、先住民達は邪魔だと言う構図になって、あれやこれやと理由をつけてはインディアン達を殺し、辺鄙な場所へと追いやっていったのだが、後に追いやった所から石油が出て、これでまたひと悶着が近年までも続くのだ。

 この映画の時代背景は1860年代、この時期はまだ南北戦争が戦われていた時代である。この頃シヴィングストン大佐の率いるコロラド準州の民兵は、この映画のモデルになった「サンド・クリークの虐殺」をやっている。後にこの事件を検証しているのだから、国家的には健全とも言える。

PAL版 ソルジャーブルー

 1860年代アメリカ中西部のコロラドは、燃え広がっていく野火のように、西部開拓の嵐が吹きまくっていた。そのために先住民のインディアンと 開拓者、騎兵隊との衝突は尽きることがなく、血の殺戮、硝煙の匂いが立ちこめていた。クレスタは両親と旅行中、シャイアン族に襲われて、一族の酋長“まだら狼"と暮らしていた。

 彼女は彼らとの生活も自然に出来た。しかし、所詮彼女は白人で軍人の婚約者もいた。一族に別れを告げ、彼の待つ砦へ向かうところだったのだ。彼女を護送する騎兵隊は、兵隊達の給料を運んでいたため、シャイアンに襲撃されて皆殺しになってしまう。僅かに生き残ったのはクレスタとホーナス と言う兵士だけだった。

 彼は父をインディアンに殺され、復讐に燃えていた。砦に向かう途中、インディアンをめぐり2人の 意見はことごとく対立する。「生まれた土地を奪われる悲しみ、 身勝手なのは白人なのよ」というクレスタが、ホーナスには理解できず、旅の途中で会った武器商人イサックの持っていた 銃も、インディアンの手に渡ることを恐れて燃やしてしまう。

 彼はそのために脚を射ち抜かれ、クレスタの介抱を受けるのだが、クレスタの自然な優しさを彼はいつしか愛しはじめてしまう。2人はやっとの思いで砦に辿り着く。そこでクレスタは婚約者から、アイバーソン大佐率いる一隊がシャイアンとの協定を破り、部落を襲うことを聞き込む。2人はインディアンを救おうと砦を脱出するが、時遅く、目を覆う殺戮が始まっていた。

 白旗を掲げるインディアンを殺し、その手足を切り取り、輪姦し、女子供を撃ち抜く白人の狂気に、ホーナスは愕然とした。クレスタの言う通りだったのだ。悪鬼のようにふるまう白人騎兵“ソルジャーブルー"たちに向かって彼は敢然と反抗していった。因みにソルジャーブルーとは軍服(軍人)のことである。

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